秋刀魚は江戸時代から大衆魚として親しまれてきた、栄養的に非常に優れた青魚です。秋に三陸沖を南下するものは、脂が乗っていて美味しいものが多いようです。旬の時期に美味しく食べたい秋の味です。
DHAがたっぷり
秋刀魚は、すっかりお馴染みになったDHA(ドコサヘキサエン酸)の他にEPA(エイコサペンタエン酸)を含んでいます。これらは血液をさらさらに保ち、コレステロール値を下げる機能もあります。その上、DHAは脳細胞を活発にする働きもあります。高血圧や、動脈硬化などを予防する食材です。
ビタミンB12、ビタミンA
秋刀魚には、貧血に効果があるビタミンB12や皮膚や粘膜を強くするビタミンAが含まれています。秋刀魚のビタミンAはレチノールという成分で、眼精疲労にも効果があります。また最近では、ガンの予防にも効果があると注目を集めている栄養素です。 夏場にくたびれた体を整えるにも効果がありそうです。
秋刀魚の栄養素は脂肪の中にたっぷり入っています。鮮度の良いものを刺身で食べるも良し、フライや生姜煮もよし。塩焼きは脂を落としすぎると、落語に出てくる「目黒のサンマ」のようなオチになるので、くれぐれも焼きすぎないで召し上がれ。